シリーズの各作品の最終回には、強敵が出現して大がかりなバトルになる事が多いです。「ウルトラマン」最終話において、ウルトラマンを倒したことでその強さを知らしめた怪獣として、宇宙恐竜ゼットンがいます。

地球侵略を狙うゼットン星人が操る怪獣として登場し、真っ黒な体に2本の角、顔には発光体があり、電子音や不気味な声を発しながら迫ってきます。

名前はアルファベットの最後の文字「Z」と、カナ文字の最後「ン」を組み合わせ、「最後の怪獣」という意味で名づけられました。

「ウルトラマン」に登場したゼットンは、ゼットン星人が銃撃され、「ゼットーン」と断末魔の声を上げて消滅した時に現れました。

顔の発光体から火球を放ち、科学特捜隊本部を襲撃しました。ウルトラマンと戦ったときは、瞬間移動やバリアーで相手の攻撃から身を守り、光線技を吸収する能力を持ちます。

キャッチリングで拘束されるも、回転を続けるウルトラマンの足元に火球を放ち、リングの力を弱めて解き放ちます。八つ裂き光輪を放つも、バリアーで防いで粉々にし、格闘戦でウルトラマンを圧倒します。

スペシウム光線を放っても吸収し、逆にゼットンが波状光線を放ち、それがカラータイマーにあたり、ウルトラマンを倒してしまいます。

ウルトラマンを倒した後も暴れ回りますが、アラシ隊員が撃った無重力弾が命中し、上空に浮かび上がって爆死しました。

「帰ってきたウルトラマン」最終話では、初代の同族をバット星人が育て、ウルトラマンジャックを倒すために勝負を挑みます。

力は初代より上ですが、バリアーやテレポートを使わずに戦い、火球を放つもののジャックのウルトラバリアーで防がれています。

2代目の能力としては、右手からゼットンナパームを発し、体への直接攻撃を弾き返す電撃を持っています。バット星人と有利な戦いを見せるも、ジャックのウルトラクロスでバット星人が倒され、残ったゼットンはウルトラハリケーンで空中に飛ばされ、スペシウム光線でやられました。

「ウルトラマンマックス」第13話に登場するゼットンは、こちらもゼットン星人が地球に送り込んだものです。片手でマックスを投げ飛ばし、強力なバリアーでマックスの光線技を防ぎ、その後あらわれたウルトラマンゼノンの攻撃も防いでいます。

マックスはゼノンからマックスギャラクシーを託され、それを使ったギャラクシーカノンでバリアーを破り、ゼットンを倒します。

ゼットンは他の作品でも様々な形で表現され、最初に登場したゼットンよりも強いタイプも登場しています。その他の作品でのゼットンで特長があるのは、「ウルトラマンパワード」に登場したゼットンではないでしょうか。

サイコバルタン星人が製造した怪獣として、背中には翼が生えていますが、劇中では飛行するシーンはありませんでした。

基地を襲撃した後にパワードと戦いますが、パワードの光線技を胸の吸収板で吸収し、強化して打ち返すといった初代に見られる攻撃手法を用います。

その前に送り込まれたドラコとの戦いで得たデータに基づいて調整されているため、パワードの攻撃パターンは解析されています。

しかし、パワードが基地の壁に反射させて放ったメガスペシウム光線を受けたとき、背中をパワードに向けたため、背中に同じ光線を受けて爆発しました。