第1期の作品の再放送や「ウルトラファイト」の人気があり、再びシリーズ作品がつくられるようになりました。第2期ウルトラマンシリーズの第1弾として、「帰ってきたウルトラマン」が放送されました。

この作品に登場するヒーローは劇中では「ウルトラマン」と呼ばれていましたが、後に「ウルトラマンジャック」という正式名称がつけられました。

作品の内容としては、防衛チームMATとジャックの活躍を描き、日常生活が描かれる演出など後の作品につながる要素も生まれました。

主人公はカーレーサーを目指していた青年・郷秀樹、タッコングが暴れる中で逃げ遅れた少年と仔犬をかばって命を落としたところに、ジャックと一体化して戦います。

郷は後にMATに入隊し、人類の自由と幸福を脅かす怪獣たちと戦います。ストーリーの中盤には初代ウルトラマンとウルトラセブンも登場し、後の作品に登場するウルトラ兄弟の設定にも大きく影響します。

最終回で郷が地球を去る時に残した「ウルトラ5つの誓い」は、後の作品でも使われるようになり、ファンの間でも語られています。

ウルトラマンジャックの特長は、活動時間は3分ということなど、初代マンと同じような特長があります。郷との関係は、郷が鍛えるとジャックも鍛えられたり、郷が負傷した時は変身後も引き継がれるというように、一体化したことでどちらにも影響する場面が描かれました。

劇中ではウルトラマンとしか呼ばれておらず、後の作品でも「ウルトラマン2世」「新ウルトラマン」と呼ばれることもありました。ジャックという正式名称がつけられたのは、1984年公開の映画「ウルトラマンZOFFY」にて、紹介時に各々の固有名詞が必要になったためです。

変身時にはアイテムを使用せず、郷が生命の危機になったときに自然と変身することが多いです。必殺技は初代マンと同じく、スペシウム光線や八つ裂き光輪を使って相手を倒します。

スペシウム光線の姿勢は、初代は猫背気味で発射するのに対し、ジャックは背筋を伸ばして発射しています。スペシウム光線より強い光線技としてシネラマショットがあり、威力はセブンのワイドショットよりも強いといわれています。

ジャックといえば、忘れてはいけないのが、左手首に装着されているウルトラブレスレットです。宇宙怪獣ベムスターに敗れた際に、セブンがジャックに与えた万能武器で、ジャックはこれを使いベムスターを倒し、スペシウム光線にかわる決め技として使用しています。

ブレスレットは様々な武器に変形することができ、ウルトラスパークはセブンのアイスラッガーのように敵を切り裂くブーメランのような役割を果たします。ウルトラスパークは投げるだけでなく、ナイフとして手に持って使用することもあります。

ブレスレットはウルトラランスという槍にも変形させることができ、相手を突き刺して攻撃するときに使用します。同様の役割を果たすのがウルトラクロスという十字架の槍で、こちらの方が使用頻度が高いです。