ティガやダイナとならず平成3部作の作品であり、20世紀に制作された最後のテレビシリーズでもある作品です。世界観がつながっていた以前の2作品とは異なる世界観で描かれ、時代設定を放送時とほぼ同じの時代背景にし、科学考証や人間関係といったリアリティを重視した演出がなされています。

また、この作品にはライバル的存在のウルトラマンアグルも登場し、ウルトラマンガイアとの対立または共闘も作品の特長で、アグルもガイアと並ぶ人気を博しました。演出の中でも、ガイアの着地シーンは作品の代表的な場面であり、土煙をあげて着地するところは迫力があります。

ウルトラマンガイアは、高山我夢が大地から受けた赤い光によって変身する、赤い光の巨人です。赤い光を収納するため、自ら作ったエスプレンダーにその光を収納し、変身するときに使います。

ティガやダイナのように、最初からタイプチェンジができず、強化していくたびに体の色が追加される方式になっています。

ガイアの技には光を使うものが多く、フォトンエッジやクァンタムストリームがその代表的な技になります。フォトンエッジは、エネルギーをためて頭から鞭のようにしならせて、光の刃を放つ必殺技です。クァンタムストリームは、腕をT字型に組んでエネルギーをため、L字型に腕を組み直して放つ光線技です。

ガイアは後に、アグルに変身する藤宮博也から青い光を得て、ガイアV2へとバージョンアップしました。V2になってからは従来のガイアの技のほかに、アグルの技も使えるようになりました。

前述の2つの光線技は従来通り使用できしますが、威力は以前の2倍になっています。V2から自身の力とアグルの力を最大限に引き出せる、最強形態のスプリームバージョン(SV)へとタイプチェンジができるようになりました。SVの必殺技はフォトンストリームで、合掌した右手を下にずらして発射する、ガイア最強の光線技です。

もう1人のウルトラマンである、ウルトラマンアグルは、藤宮が未確認粒子観測センサーの実験中に出会った海の青い巨人です。

アグレイダーというブレスレットを用いて変身し、青い光をガイアに託してからも持ち続けていました。一時は戦意を喪失するも、Xサバーガとの戦いで苦戦したガイアを見て援護できなかった自分に憤りを感じ、後に青い光が再び現れ、変身できるようになりました。

必殺技にはフォトンクラッシャーやリキデイターがあり、いずれもガイアの2つの光線技と同等の威力を持ちます。また、アグルブレードという光の剣を使って戦うこともありました。

戦う誇りを取り戻した藤宮は、再び変身する能力を手に入れ、今度はアグルV2へと進化しました。以前のバージョンと比べると、体のデザインがかなり変わっています。

V2の技には、アグルストリームという光線技があり、全身のエネルギーを右腕に集中させて発射する最大の光線技で、ガイアのフォトンストリームと同等の威力があります。