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ダイナミックな戦士!光の戦士ウルトラマンダイナ

平成ウルトラマンシリーズ第2弾の作品として、ウルトラマンダイナが登場しました。前作の「ティガ」の続編であり、ティガが活躍した時から7年後の世界が舞台となっています。

世界観を継承しつつ、登場するキャラクターを一新させて、新たな未来に希望を持って戦う姿が描かれています。ストーリーとしては、謎の生命体・スフィアの存在が物語の重要なポイントになっています。

前作はシリアスなドラマ設定になっていましたが、この作品は明るく楽しい娯楽性を持ったものになっています。ウルトラマンのパワフルさや隊員同士の衝突などの演出が特長です。

舞台は2017年の世界、人類が宇宙開発に希望を持っているネオフロンティアの時代を迎えていた時です。謎の生命体・スフィアが火星基地を襲撃したことにより、物語は進んでいきます。

救援を受けて出動したスーパーGUTSのアスカ隊員が乗機を襲撃されピンチになった際、現れた光とアスカが一体化したことにより、ウルトラマンダイナが登場します。

ウルトラマンダイナは人類と地球を救うために現れた、宇宙の光の巨人です。ティガと同じようにタイプチェンジが可能で、アスカと同一の存在であるため、どちらかがけがなどの影響を受けたときは、その影響がどちらにも受け継がれます。

劇場版でティガとともに戦った際に、ティガから光を受け継ぎました。最終回のグランスフィアとの戦いの後にワームホールに飲み込まれて消息不明となっていましたが、後の作品で再登場し、コスモスやゼロとともにウルトラマンサーガに変身して戦ったこともあります。

名前はマイ隊員から「ダイナミック」と「ダイナマイト」の両方から「ダイナ」と名付けられています。リーフラッシャーというアイテムを使って変身し、頭上に掲げたり突き出したりすることで、ダイナに変身することができます。

ダイナのタイプには、フラッシュタイプ・ミラクルタイプ・ストロングタイプの3形態があり、1回の変身につき1度しかタイプチェンジができません。

なので、基本形態のフラッシュからミラクル・ストロングのいずれかができても、ミラクルからストロング(またはその逆)へのチェンジはできませんが、フラッシュに戻ることは可能です。

フラッシュタイプはスピードとパワーのバランスがよく、多彩な光線技で敵と戦ってきた基本形態です。このタイプの必殺技はソルジェント光線で、強敵を倒す際はこの技が使われ、野球や剣道の技を応用して使うこともありました。

ミラクルタイプは体が青と銀の2色で、遠距離の戦いが得意で、超能力を生かして強敵を倒すことができます。このタイプの必殺技にはレボリウムウェーブ・アタックバージョンで、スピードとサイキック能力に優れています。

ストロングタイプは体が赤と銀の2色で、外見はより筋肉質なものになっていて、オーバーな怒りの表情を表すこともありました。このタイプの必殺技にはガイネルトボンバー・シューティングバージョンで、光線技はこの技のみで、格闘技に優れた能力を持っています。

平成シリーズのはじまり!超古代戦士ウルトラマンティガ

「ウルトラマン80」以来16年ぶりのテレビ作品で、ウルトラマンシリーズ開始30周年の1996年に、新たなヒーローが誕生しました。

ウルトラマンティガの誕生により、平成ウルトラマンシリーズの歴史が始まり、後に登場するダイナとガイアとともに、平成3部作と呼ばれるようになります。

これまでのM78星雲やウルトラ兄弟の設定を引き継がず、新しい世界観により物語は作られました。ウルトラマンティガは超古代文明に生まれた戦士として描かれ、新たな時代を迎えようとする人類を守るために復活したといわれています。

時代設定は2007年から2010年で、核兵器や公害などで完全に廃絶された世界が舞台となっています。制作されたきっかけは、ビデオソフトなどで当時の子供たちがウルトラマンに興味を持ったことで、バンダイが本格的に力を入れたことで制作されました。

シリーズとしては初めての設定である、ウルトラマンのタイプチェンジは後の作品にも大きく影響を与える設定になります。

演出面ではCGを活用しており、爆破シーンなどでその演出が見られます。放送終了後も後の作品の映画版に客演したり、2000年にはティガが主役の映画がつくられるなど、今でも人気が高い戦士の1人です。

ウルトラマンティガは3000万年前の時を経て復活した戦士で、劇中ではGUTSのダイゴ隊員と一体化して戦います。一体化した後に、ダイゴにはスパークレンズというアイテムが与えられ、天に掲げることでティガに変身できます。

スパークレンズを胸元にあてることでも変身可能で、そのときは人間と同じ大きさのティガになります。ティガはタイプチェンジが可能で、マルチタイプ・パワータイプ・スカイタイプの3形態があり、状況に応じて使い分けています。

基本形態はマルチタイプであり、赤・紫・銀の3色を組み合わせたデザインで、スピードとパワーのバランスがよく、多くの技を駆使した戦いができます。

パワータイプは体が赤くなり、パワーや耐久性に優れた能力を持ち、肉弾戦や水中戦が得意ですが、スピードが劣ります。

スカイタイプは体が紫になり、シリーズ初の青いウルトラマンで、スピードとテクニックに優れた戦いを見せますが、パワーが劣ります。

最終回でガタノゾーアに敗れた際は石造に戻ってしまいましたが、世界中の子供たちの声により、グリッターティガとして復活しました。

2000年公開の劇場版ではティガダークという黒いタイプが登場し、ティガの過去の存在で闇の戦士という設定で描かれました。

ティガの必殺技は、マルチタイプだとゼぺリオン光線を使い、シリーズ中最も多く使った技であり、この技を使うためにマルチタイプに戻ることもありました。

パワータイプの必殺技はデラシウム光流という技で、超高熱の光エネルギーを光球にして相手に放つ技です。スカイタイプの必殺技はランバルト光弾という技で、エネルギーを集約させて、両手を左腰においてから爆発力の高い光弾を右手で投げる技です。

シリーズ初のアニメ作品!ザ☆ウルトラマンとは?

ウルトラマンシリーズは特撮作品がメインだと思われていますが、実はアニメ作品にもシリーズとして扱われているものがあります。

「レオ」と「80」の間に放送され、第3期ウルトラマンシリーズとして放送された、「ザ☆ウルトラマン」という作品です。再びウルトラマンの人気が起こったことや、当時のアニメーションブームのこともあり、日本サンライズの協力によりアニメ作品をつくることになったのです。

この作品の物語は、科学警備隊のヒカリ超一郎隊員がU40からやってきた宇宙人と出会うことにより、地球を脅かす怪獣と戦うことになります。

その宇宙人こそが、このアニメのメインキャラクターであるウルトラマンジョーニアスで、ヒカリと一体化して戦います。途中からジョーニアスの故郷・U40を舞台にすることがあり、複数のウルトラマンが登場するといった演出もあります。

ウルトラマンジョーニアスは、ヒカリがビームフラッシャーを額に当てることで変身する戦士です。カラータイマーはスターシンボルと呼ばれ、緑→黄→赤へと変化してエネルギーの残量を知らせ、赤になってから30秒が活動限界です。

最初は「ウルトラマン」と呼ばれていましたが、彼の本名がわかると「ジョーニアス」と呼ばれるようになります。主な光線技にはプラニウム光線があり、両腕をL字型に組んで右腕に光弾を作って放つ光線技で、必殺技でもあります。

光弾を放つのはAタイプと呼ばれ、両腕をL字型に組んですぐに光線を出す方法はBタイプと呼ばれています。プラニウム光線Aタイプは強化すればロッキングスパークという技になり、両手のこぶしを突き合わせて光球を放つことで、相手に最大限の威力を発揮することができます。

ジョーニアスの故郷・U40の人々(ウルトラ人)は、普段は地球人と同じような姿で古代ギリシャを思わせるような服装をしていますが、ビームフラッシャーでウルトラマンに変身することができます。

U40の人々の中で巨大化できるのはジョーニアスを含めて8人しかおらず、その中でもジョーニアスは最強の戦士といわれています。

U40の戦士にはエレクやロトがおり、そのほか5人の戦士と合わせて戦うことにより、最大の威力を発揮します。ジョーニアスにはアミアという妹がおり、変身はできるものの巨大化はできず、ヒカリに思いを寄せているため、無断で地球に来たこともありました。

ウルトラ人の中には悪いものもいて、中盤から登場するヘラー軍団がそれにあたり、変身能力を棄ててU40に侵攻します。

「ザ☆ウルトラマン」に登場する怪獣は、作品自体がアニメということもあり、ジョーニアスよりも大きい怪獣が多く登場します。

様々な怪獣が登場する中で、身長が数百メートルもある怪獣はよく登場します。例えば、第18話に登場した岩礁怪獣アイランダは全長816mもあり、地元の島民も恐れるほどの迫力がありました。

他にも第21話に登場した暗黒怪獣バゴンは938mもある巨大怪獣で、ジョーニアス相手に巨大な体を生かした攻撃をしてきました。

マイナスエネルギーを打ち破る!戦う先生ウルトラマン80

「ウルトラマンレオ」放送終了から5年がたった1980年に、久しぶりの特撮作品として制作されたのが、「ウルトラマン80」なのです。

第3期ウルトラマンシリーズの作品として制作され、当時人気を博した学園ドラマの要素も取り入れられ、怪獣を生み出す人間の邪悪な心をただすことがこの作品のコンセプトです。

主人公は矢的猛という人物で、桜ヶ丘中学校の教師として赴任してきたが、実は怪獣復活の調査のためM78星雲光の国から派遣されたウルトラマン80なのです。

5年ぶりに出現した怪獣を倒してから、猛は地球防衛軍の極東エリア・UGMのオオヤマキャップのスカウトを受けて、UGMに入隊することになりました。

最初は教師とUGM隊員の2足のわらじを履いて活動していましたが、途中から教師の職を辞め、怪獣に立ち向かうようになりました。ストーリーの終盤ではシリーズ初の女性戦士・ユリアンも登場し、2人での作戦も描かれるようになりました。

ウルトラマン80は当初、ウルトラ兄弟の候補生として描かれていて、地球での活躍により兄弟入りができるかどうかという設定がありました。

地球を去ってからは実際に兄弟の一員になったかどうかは描かれていませんでしたが、後の作品で兄弟の一員として扱われています。

アクロバティックな跳躍と多彩な光線技で怪獣を倒し、その際は他のウルトラ戦士の助太刀はなく、ほぼ1人で倒しています。

ユリアンには「もし自分がやられたら代わりに地球を守ってくれ」といっていましたが、プラズマとマイナズマとの戦いで敗北寸前の時にユリアンに助けられ、辛勝しています。

変身する際はブライトスティックを使い、「エイティ!」と叫んで変身し、そのシーンは光の渦から登場するパターンと、巨大化して変身するパターンの2通りあります。

80の必殺技はサクシウム光線で、左腕を上に、右腕を横に伸ばした後、L字型に腕を組んで光線を放ちます。最も得意とする光線技で、エネルギーを調節することで爆破または炎上といった効果を発揮します。左右どちらの腕からも発射することができ、赤外線を含むサクシウム光線Bタイプというバリエーションもあります。

80の腹部にはバックルがついていて、このバックルからはバックルビームという光の矢を放つことができます。無数の光の矢を放ち、一点に集中させて貫通させる技で、サクシウム光線がきかない怪獣に対して使用することが多いです。

ウルトラアローショットという連射可能な光線技もあり、敵にダメージを与える攻撃のほかに、強化すればガルタン大王の刀を破壊しました。

両目からはウルトラアイスポットという光線技を出すことができ、ダメージを与える熱線タイプと凶暴化した敵をおとなしくさせる還元光線タイプがあります。

合体怪獣プラズマ・マイナズマと戦ったときには光線技がきかず苦戦しましたが、現れたユリアンとともに、合体技のダブルパワーを使用し、体当たりをしたことで両怪獣を倒しました。

体術を武器に戦う!拳法の達人ウルトラマンレオ

第2期ウルトラマンシリーズの最終作として制作されたのが、「ウルトラマンレオ」です。それまでのシリーズ作品と同じフォーマットを踏襲していますが、作風は大きく変化しており、当時の空手・カンフー映画の影響を受けています。

レオは光線技よりも格闘技を用いて戦うシーンが描かれ、アクション要素を前面に出した作品になっています。レオの故郷はこれまでのウルトラ戦士と異なる獅子座L77星の出身で、その故郷はマグマ星人の侵略で滅ぼされています。

レオは地球にのがれ、おおとりゲンという地球人としてスポーツセンターの指導員として生活しています。タロウの後任としてセブンが再び地球を守ることになり、セブン=モロボシ・ダンが隊長を務める宇宙パトロール隊MACを結成します。

そんな時にマグマ星人が双子怪獣を引き連れて地球に侵攻し、立ち向かったセブンは右脚を折られ、変身能力を失いました。

ダンの代わりにゲンがMACに入隊し、ウルトラマンレオとして地球を守ることになりました。ゲンはダンからの特訓を受けて日々成長し、怪獣や宇宙人と対決して、徐々に強くなっていきます。番組としては、視聴率の低迷や製作費の高騰などにより、路線変更を余儀なくされることになりました。

ウルトラマンレオは宇宙拳法の達人であり、弟のアストラや故郷で飼っていたペットの怪獣ロンがいます。カラータイマーを身につけていますが、他のウルトラ戦士と比べて2分40秒と、活動時間が短くなっています。

変身方法はゲンが左手に装着しているレオリングを使い、こぶしを突き上げて「レオー!」と叫びながら変身します。

レオは拳法の達人ということもあり、技の1つでもあるレオキックを使う頻度は高く、時には必殺技としても使われます。足にエネルギーを集中させるため、蹴るときには足が赤く光り、それを食らった敵は大きなダメージを受けます。

キックの方法には様々なものがあり、双子怪獣を倒したときにはきりもみキックを使用し、2匹の怪獣の首を切断しました。

レオは格闘技をよく使うイメージが強いですが、もちろん光線技も使用することができます。主な光線技にエネルギー光球があり、使用頻度が高く、光球を投げつけられた敵は大きなダメージを食らうので、最大の威力を発揮します。

シューティングビームも彼の光線技としてよく知られており、片手または両手で光線を撃つことができます。この光線技は惑星を破壊することもでき、最終回では地球に近づいてきたブラックスターを破壊しました。アストラが登場した時は、2人の手を合わせることでウルトラダブルクラッシャーという光線技を使います。

レオは武器を持っており、最初から身につけていたレオブレスレットはレオスパークとして相手に投げつけたり、時には注射器に変形させたりしていました。

もう一つの武器はウルトラマンキングから授かったウルトラマントで、途中からアームブレスレットとして身につけています。

このマントは攻撃を防ぐときに使えるだけでなく、様々な武器に変形させて使うこともできます。レオブレラという傘に変形させ、プレッシャーの念力を防いで、相手を窮地に追い込みました。

ウルトラマンNo.6!兄弟最強の戦士ウルトラマンタロウ

ウルトラマンタロウはウルトラ兄弟の中でも最強だといわれている戦士です。番組のタイトルロゴは、「ウルトラマンT(タロウ)」と表記されています。

ウルトラマンに親しみやすい印象を与えようと考えだされたのが、「タロウ」という名前で、おとぎ話を題材にしたストーリーもつくられました。

タロウは前作に登場したウルトラの父と本作で初めて登場するウルトラの母の実の子として描かれています。ウルトラ兄弟という設定から、ウルトラファミリーという大規模な設定が描かれるようになります。

主人公は東光太郎という青年で、世界中を旅してタンカーで日本に帰ってきたところから始まります。光太郎は宇宙科学警備隊ZATに入隊し、戦闘機で怪獣アストロモンスに立ち向かうが、爆発を受けてしまいました。

そこにウルトラ5兄弟が現れ、ウルトラの母からタロウの命が与えられ、光太郎はタロウに変身して戦うことになります。

後にタロウはウルトラ6兄弟として戦うことになり、そのことから彼は「ウルトラマンNo.6」とも呼ばれています。光太郎はボクサーを目指していたこともあり、そのことがタロウにも受け継がれており、パンチは強力なものになっています。

タロウは最終回でウルトラバッジを母に返し、人間・東光太郎として生活することを決めます。しかし、その後は光の国へ帰り、宇宙警備隊の筆頭教官に就き、後進の育成を担当し、教え子の中にはウルトラマンメビウスもいます。

ウルトラマンタロウは、東光太郎が緑のおばさんに扮したウルトラの母からもらったウルトラバッジを使い、頭上に持ち上げて「タローウ!」と叫んで変身します。

必殺技にはストリウム光線があり、これはタロウの技の中でも特に使用頻度の高い光線技で、腰に据えた左手と大きく動かした右手を組んで放ちます。エネルギーを貯めて発射しますが、その動作を簡易にした攻撃方法や、変形技のネオストリウム光線も使用します。

タロウの頭部に備わっている角はウルトラホーンと呼ばれ、そこにエネルギーを貯めることができます。ウルトラホーンからは、アロー光線やブルーレーザーなどといった光線技も使えます。

最大の破壊力を持っているのはウルトラダイナマイトという技で、自らを爆弾として相手に突っ込んでいき、大爆発を起こします。タロウの心臓はとても強いので、ダイナマイト使用後も再生能力で復活します。

タロウには武器があり、ブレスレットを装着しているので、時にそれを使って相手を攻撃します。当初はタロウブレスレットというもので、劇中では2度使用されています。

バードンに敗れた際、ウルトラの母からキングブレスレットを授けられ、そのときからこのブレスレットを使用しています。
キングブレスレットでバードンを攻撃し、口輪攻撃でバードンの火炎攻撃を防ぎ、飛行時に分身能力を使ってバードンを翻弄させ、火山に突き落とすといった作戦で倒しています。

ブレスレットからは光線を出すことができ、再生能力を持つリライブ光線や熱を放つドライヤー光線などが使用できます。

超獣と戦う戦士!光線技の名手ウルトラマンエース

「帰ってきたウルトラマン」の次の作品として登場したのが、「ウルトラマンA(エース)」です。この作品では今までにない演出があり、宿敵の登場やウルトラ兄弟の存在などが描かれています。

作品のストーリーとしては、異次元世界のヤプール人が怪獣よりも強い「超獣」を使って地球を侵略するものになっています。最初にベロクロンを広島県福山市に送り込み、街を壊滅させ、そこで人々を守った北斗星二と南夕子が犠牲になりました。

ヤプールの野望を阻止するためにやってきたのがウルトラマンエースで、北斗と夕子に自分の命を分け与えて、地球上で戦うことを決心しました。後にこの2人は防衛チームのTACに入隊し、ヤプールと立ち向かうことになります。

前作のウルトラマンとセブンの登場が好評だったため、ゾフィーやジャックもゲスト出演することもあり、ウルトラ兄弟の設定が明確になった作品でもあります。超獣が怪獣よりも強いという印象を与えるため、超獣ドラゴリーが怪獣ムルチ二代目を惨殺するシーンもありました。

中盤でヤプールは全滅するものの、超獣が自然発生的に出現するといったこともあり、超獣は単に生物兵器として生まれたものではないことも伝わります。ヤプールが全滅しても、その残党がエースに戦いを挑むというシーンが最終回まで続きます。

ウルトラマンエースは北斗と夕子の2人が合体して変身します。両者が装着しているウルトラリングを合わせることで変身するため、どちらかが負傷していると変身後のエースにも大きく影響します。途中で夕子が月に帰った後は、北斗が2つのリングを使い、単独で変身するようになります。

エースはウルトラ戦士の中でも特に光線技の数が多く、光を使った切断技は多くのバリエーションを誇り、シリーズでは「光線技の名手」ともいわれていて、ファンの間では「ギロチン王子」とも呼ばれています。

頭部にある穴はウルトラホールと呼ばれ、ここにエネルギーを集めることができます。必殺技はメタリウム光線で、エースが最も得意とする光線技であり、体をひねりながら両腕を伸ばして、L字型に腕を組んで発射します。

決め手としてメタリウム光線を使うことがありましたが、エースキラーのように防ぐ敵もいました。エースキラーを倒した技は、4兄弟の力をウルトラホールに集めて発射するスペースQで、最大の破壊力を持ちます。

光線技を使って相手を切断することを得意としており、その代表格であるウルトラギロチンは、エネルギーを丸いのこぎり状にして相手に投げつけます。

同じギロチン技にバーチカルギロチンもあり、腕を交差してから上下に素早く振り、三日月状の光線を出し、相手を真っ二つにします。

これらのほかにも様々な光線技を持ち、いろんな手法を使って超獣を倒してきたのです。エースの光線技で切断系が多いのは、やっぱり超獣を相手にすると体を切るしか方法がなかったのではないかと思います。他の作品でもエースが活躍することがあり、今ではウルトラ6兄弟として伝説的存在になっています。

帰ってきたウルトラマン!ウルトラマンジャック

第1期の作品の再放送や「ウルトラファイト」の人気があり、再びシリーズ作品がつくられるようになりました。第2期ウルトラマンシリーズの第1弾として、「帰ってきたウルトラマン」が放送されました。

この作品に登場するヒーローは劇中では「ウルトラマン」と呼ばれていましたが、後に「ウルトラマンジャック」という正式名称がつけられました。

作品の内容としては、防衛チームMATとジャックの活躍を描き、日常生活が描かれる演出など後の作品につながる要素も生まれました。

主人公はカーレーサーを目指していた青年・郷秀樹、タッコングが暴れる中で逃げ遅れた少年と仔犬をかばって命を落としたところに、ジャックと一体化して戦います。

郷は後にMATに入隊し、人類の自由と幸福を脅かす怪獣たちと戦います。ストーリーの中盤には初代ウルトラマンとウルトラセブンも登場し、後の作品に登場するウルトラ兄弟の設定にも大きく影響します。

最終回で郷が地球を去る時に残した「ウルトラ5つの誓い」は、後の作品でも使われるようになり、ファンの間でも語られています。

ウルトラマンジャックの特長は、活動時間は3分ということなど、初代マンと同じような特長があります。郷との関係は、郷が鍛えるとジャックも鍛えられたり、郷が負傷した時は変身後も引き継がれるというように、一体化したことでどちらにも影響する場面が描かれました。

劇中ではウルトラマンとしか呼ばれておらず、後の作品でも「ウルトラマン2世」「新ウルトラマン」と呼ばれることもありました。ジャックという正式名称がつけられたのは、1984年公開の映画「ウルトラマンZOFFY」にて、紹介時に各々の固有名詞が必要になったためです。

変身時にはアイテムを使用せず、郷が生命の危機になったときに自然と変身することが多いです。必殺技は初代マンと同じく、スペシウム光線や八つ裂き光輪を使って相手を倒します。

スペシウム光線の姿勢は、初代は猫背気味で発射するのに対し、ジャックは背筋を伸ばして発射しています。スペシウム光線より強い光線技としてシネラマショットがあり、威力はセブンのワイドショットよりも強いといわれています。

ジャックといえば、忘れてはいけないのが、左手首に装着されているウルトラブレスレットです。宇宙怪獣ベムスターに敗れた際に、セブンがジャックに与えた万能武器で、ジャックはこれを使いベムスターを倒し、スペシウム光線にかわる決め技として使用しています。

ブレスレットは様々な武器に変形することができ、ウルトラスパークはセブンのアイスラッガーのように敵を切り裂くブーメランのような役割を果たします。ウルトラスパークは投げるだけでなく、ナイフとして手に持って使用することもあります。

ブレスレットはウルトラランスという槍にも変形させることができ、相手を突き刺して攻撃するときに使用します。同様の役割を果たすのがウルトラクロスという十字架の槍で、こちらの方が使用頻度が高いです。

宇宙の侵略者から守る!赤い戦士ウルトラセブン

ウルトラマンの放送が終了してから、1967年10月に登場したのが、ウルトラセブンです。宇宙の侵略者から地球を守るために、ウルトラ警備隊とともに怪獣や宇宙人と戦ってきました。

ストーリーとしては、宇宙人たちの明確な戦略が明るみになり、登場する敵には宇宙人が多く出てきます。主人公はモロボシ・ダンという青年で、クール星人による人間蒸発事件をウルトラ警備隊とともに解決したことで、警備隊に入隊しました。

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実はこのモロボシ・ダンこそが、M78星雲からやってきた恒点観測員340号、後にウルトラセブンとよばれる宇宙人なのです。ダンは危険な状況になると、ウルトラアイを装着してウルトラセブンに変身します。

どうして彼の名前が「ウルトラセブン」と呼ばれるようになったのかは、ダンの正体を知らないウルトラ警備隊が自分たちに協力する彼を「ウルトラ警備隊7人目の隊員」という意味で、そう呼ばれるようになりました。

この作品は「ウルトラマン」に並ぶ高評価を受ける作品になり、第2期ウルトラマンシリーズの誕生など、後のシリーズにも大きく影響しています。

平成に入ってからも、「平成ウルトラセブン」として新作が作られ、誕生40周年の時には「ULTRASEVEN X」が作られました。

ウルトラセブンは後の作品でも活躍することが多く、平成に入ると息子のウルトラマンゼロも登場し、セブンを含むウルトラ6兄弟は伝説的存在になっています。

彼の特長は、ミクロから40mまで変化させられる身長、頭部のビームランプとアイスラッガー、彼が戦えないときに使うカプセル怪獣を持っていることなどが挙げられます。

ビームランプからはエメリウム光線を出すことができ、両手を額に当てて発射したり、胸に腕を当てて発射したりして、相手に攻撃を与えることができます。

それと並ぶ必殺技としてワイドショットがあり、L字型に組んだ腕から発射する光線はセブンの技の中で最大の破壊力を持ちます。

頭部に装着しているアイスラッガーは、ウルトラ念力を使って自由自在に操ることができます。アイスラッガーは敵を切り裂く能力を持っており、敵に投げると体の一部が切断されます。

切断に使うだけでなく、イカルス星人との戦いでは体を貫通させ、ダンに化けた宇宙人に対しては額にぶつけて正体をあらわにさせています。

セブンはカプセル怪獣というアイテムを持っており、ダンが変身できないときなどに代わりに敵と戦ってくれます。劇中ではミクラス・ウィンダム・アギラの3体が登場し、戦闘力はセブンよりも弱いためか、活躍はいまひとつでした。

ダンは後の作品「ウルトラマンレオ」にも登場しているが、そのときは変身能力が失われたためか、カプセル怪獣を使うことはありませんでした。

3体のカプセル怪獣は後の映画作品にも登場しており、そのときは戦闘能力が上がっており、怪獣を倒すまでに成長しています。

カプセル怪獣の発想はウルトラマンシリーズ以外にも影響しているところがあり、ポケモンに登場するポケモンボールはその影響から生まれたといわれています。

ウルトラヒーローのはじまり!初代ウルトラマン

シリーズを語るうえでは欠かせない存在であり、彼からその歴史は始まっています。後に登場する戦士も「ウルトラマン」と呼ばれることもあり、総称としてそう呼ばれることもあるため。彼のことは「初代」や「マン」といった呼び方もします。

作品としては、ウルトラマンと科学特捜隊の活躍を描いたもので、登場した怪獣や宇宙人は後のシリーズにも影響しています。放送時の視聴率は最高で40%を超え、2016年現在においてもその人気は衰えていません。

ウルトラマンは最初地球に現れたときは赤い球体になり、それを追跡していたハヤタ隊員と衝突し、彼と一心同体になって戦うことになりました。変身するときはベータカプセルを使い、ウルトラマンとなって怪獣や宇宙人と戦います。ウルトラマンはM78星雲光の国の出身で、そこでは宇宙警備隊員として活躍しています。

ウルトラマンは様々な技や特殊能力を持っており、その代表的なものにスペシウム光線があり、彼の代名詞ともいえる必殺技です。

後のシリーズ作品に彼が登場した際も披露しており、テレビ放送では白色でしたが、ゲスト出演時には様々な色で表されています。このスペシウム光線は、すべてのウルトラ戦士の光線技の原点とも言われており、この光線を身につけてから様々な光線技が使えるようになるといわれています。八つ裂き光輪も彼の必殺技の1つで、スペシウム光線のエネルギーをリング状にしたものを投げて、相手の体を切断します。切断技として八つ裂き光輪は使われることは多いですが、敵によっては投げ返したりバリアーで防いだりされることがあります。

ウルトラマンの活動時間は約3分と決められていて、エネルギーの残量や残りの活動時間を知らせるために、カラータイマーがつけられています。

シリーズ全体を通して、彼のみならず他の戦士のことも総称して「ウルトラマン」と呼ばれています。各作品でも登場するヒーローはウルトラマンと呼ばれ、異なる世界観でもそう呼ばれることは少なくありません。

当初はM78星雲光の国の出身者が呼ばれることが多かったですが、異なる星や場所で生まれた者にも呼ばれています。シリーズが進むにつれて、出自の設定も多彩になっていき、独自の世界観を持つものも登場してきました。

作品に登場した怪獣は個性的なものが多く、バルタン星人やゼットンなど、後のシリーズでも登場する人気のあるものもいます。ウルトラマンが最初に戦った怪獣は宇宙怪獣ベムラーで、この怪獣を追ってウルトラマンは地球へとやってきたのです。
ウルトラマンの戦いで特に印象的なのが、最終回のゼットンとの戦いではないでしょうか。

これまで対決に勝ってきたウルトラマンですが、このゼットンを相手に初めて負けてしまうのです。カラータイマーを破壊され、倒れてしまったウルトラマンを迎えに来たのが、後に宇宙警備隊の隊長になるゾフィーです。ゾフィーによってウルトラマンはハヤタと分離し、光の国へと帰っていきました。

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