ウルトラマンシリーズには、様々な怪獣や宇宙人が登場し、地球で大暴れをする印象があります。その中でも特に宇宙人は、あらゆる手を使って地球で悪事を働き、人々を混乱に陥れるとんでもない者が多いです。

シリーズの中でも特に印象的な宇宙人といえば、宇宙忍者バルタン星人ではないでしょうか。大きなはさみ状の両手を持ち、「フォッフォッフォッ」と発する独特の声が人気を博し、シリーズの中では欠かせない存在となっています。

地球を訪れた最初の目的は、故郷を失いさまよっていた時に、乗っていた宇宙人が故障したため、その修理のために地球に降り立ったことがきっかけで、侵略するようになりました。

シリーズ内で何度も登場してきたため、ウルトラマンの最大のライバルといわれるようになり、様々なタイプのバルタン星人が登場してきました。

初代バルタン星人は「ウルトラマン」第2話に登場し、前述のとおり宇宙船の故障がきっかけで地球に飛来し、地球の環境が気に入ったために侵略を開始しました。

宇宙忍者といわれるように、多彩な能力で科学特捜隊を圧倒し、両手のはさみからは赤色凍結光線と白色破壊光弾を放ちます。

2代目は「ウルトラマン」第16話に登場し、R惑星で生き延びていたものが復讐のためにウルトラマンに挑み、スペシウム光線を胸部の反射光で跳ね返し、八つ裂き光輪を光波バリヤーで防ぐなどの戦法をとりました。

3代目は「ウルトラマン」第33話に登場し、メフィラス星人の手によって威嚇の目的で東京・丸の内に出現するも、特に暴れまわることなく消えていきました。

「帰ってきたウルトラマン」第41話では、ウルトラマンに倒された父の復讐のため、バルタン星人Jr.(4代目)が登場しました。

建設中のビルを改造したビルガモを使い、MAT隊員らを監禁するもビルガモをジャックに倒され、その後巨大化すると「勝負はまだ一回の表だ」と言って飛び去るも、背後からスペシウム光線を撃たれ消滅しました。

5代目は「ウルトラマン80」第37話に登場し、その時のバルタン星人の容姿は、体はグレーで口周りは豚の鼻のようになっていました。

宇宙船でバルタン星の宇宙動物園に送る異星人を捕まえようと地球を飛来し、80と対決した時は瞬間移動や透明化で翻弄するも、宇宙船がUGMの迎撃に合うと形勢逆転し、80に投げられ宇宙船に激突して消滅しました。

6代目は「ウルトラマン80」第45話で、謀略による地球人の自壊を目指して取り組み、80との直接対決では攻撃により優位に立つも、80のウルトラスラッシュを受けて倒されました。

平成に入ってからもバルタン星人は登場し、例えば「ウルトラマンマックス」においては、タイニーバルタンという子供の星人や、地球人を敵視するダークバルタンが登場します。

タイニーバルタンはバルタン星人の中でも穏健派の存在で、ダークバルタンが地球侵略をたくらんでいることを伝えに訪れ、最終的にダークを改心させました。

その他の作品にもバルタン星人は登場し、「アンドロメロス」のメカバルタン、「ウルトラマンパワード」のサイコバルタン星人、劇場版「ウルトラマンコスモス」のベーシカルバージョンなど、様々なタイプのバルタン星人が見られます。