Month1月 2017

大きな尻尾と黄色い体!電気を放つ宇宙怪獣エレキング

「ウルトラマン」では今でも人気を得ている怪獣や宇宙人が登場しましたが、「ウルトラセブン」でも同様の怪獣・宇宙人が登場しました。

そのうちの1体である怪獣として、宇宙怪獣エレキングがいます。黄色地に黒模様の体、とても長い尻尾、本来の動物の目の位置にある角が特長です。

当初は白地に黒という体の模様で設定されていましたが、撮影中に白が黄色に変化した結果、現在に至るまで黄色地に黒という体が定着しました。

「ウルトラセブン」第3話に登場したエレキングは、ピット星人が操る生物兵器として登場し、木曽谷の吾妻湖で育てられていました。

ピット星人の危機に赤い閃光とともに巨大化し、体表からは電気ショック、口の発光部分からは放電光線を放ちます。

カプセル怪獣ミクラスと戦い、一時は劣勢になるものの、尻尾を巻きつけて電気ショックを与えることでミクラスに勝ちました。

その後のセブンとの戦いでは、同様の攻撃方法をするも致命的なダメージとはならず、エメリウム光線で両方の角を破壊され、アイスラッガーで尻尾・胴体・頭を切られて爆発しました。

後のシリーズ作品では、まず「ウルトラマンタロウ」第28話でエレキングが復活します。月光怪獣再生エレキングとして、月光の力で復活したという設定になり、月光を浴びた角が実体になっているため、月の出ていない時間帯には活動できません。

電気ショックはなくなり、口から火炎放射を出すなど、攻撃方法はセブンと戦ったときと異なっています。月を見て踊りだすなどコミカルな一面を見せますが、タロウとの戦いではウルトラチェーンで角を引き抜かれ、大量の泡を吹きながら倒れました。エレキングが二度と復活しないようにするため、タロウは角を月に納めました。

「ウルトラマンマックス」第2・27話でもエレキングが登場し、体色は白で両手に2本ずつ爪が生えていて、放電竜という別名があります。

第2話ではOL・葉山美宇を陰で操り、街の電気を吸い取る悪事を働き、マックスを光弾や尻尾の攻撃で苦しめるも、角を切られてマクシウムカノンで倒されました。

第27では電気ではなく人間の脳波を吸収して成長し、ピット星人によって複数の幼体が持ち込まれました。2体が巨大化し、1体はDASHの戦闘機の攻撃で敗れ、もう1体はマックスに宇宙に投げ飛ばされ、マクシウムソードで裁断されて爆発しました。

「ウルトラマンメビウス」では、マケット怪獣リムエレキングが登場します。姿や形はエレキングと近いですが、大きさは人間の赤ん坊ぐらいしかなく、名前の「リム」は「リミテッド」という言葉からきています。

マケット怪獣ミクラスに電撃能力を追加するため、過去のアーカイブドキュメントからデータを引き出すも、ミクラスの記録にエレキングと戦ったトラウマがあったため、エレキングのデータを拒絶したことでリムが実体化しました。

出現中はコンセントに尻尾を差して電気を補充し、登場後はGUYSのマスコットキャラクターに採用され、時々現れては隊員と戯れています。

ウルトラマンを倒した!ボスレベルの宇宙恐竜ゼットン

シリーズの各作品の最終回には、強敵が出現して大がかりなバトルになる事が多いです。「ウルトラマン」最終話において、ウルトラマンを倒したことでその強さを知らしめた怪獣として、宇宙恐竜ゼットンがいます。

地球侵略を狙うゼットン星人が操る怪獣として登場し、真っ黒な体に2本の角、顔には発光体があり、電子音や不気味な声を発しながら迫ってきます。

名前はアルファベットの最後の文字「Z」と、カナ文字の最後「ン」を組み合わせ、「最後の怪獣」という意味で名づけられました。

「ウルトラマン」に登場したゼットンは、ゼットン星人が銃撃され、「ゼットーン」と断末魔の声を上げて消滅した時に現れました。

顔の発光体から火球を放ち、科学特捜隊本部を襲撃しました。ウルトラマンと戦ったときは、瞬間移動やバリアーで相手の攻撃から身を守り、光線技を吸収する能力を持ちます。

キャッチリングで拘束されるも、回転を続けるウルトラマンの足元に火球を放ち、リングの力を弱めて解き放ちます。八つ裂き光輪を放つも、バリアーで防いで粉々にし、格闘戦でウルトラマンを圧倒します。

スペシウム光線を放っても吸収し、逆にゼットンが波状光線を放ち、それがカラータイマーにあたり、ウルトラマンを倒してしまいます。

ウルトラマンを倒した後も暴れ回りますが、アラシ隊員が撃った無重力弾が命中し、上空に浮かび上がって爆死しました。

「帰ってきたウルトラマン」最終話では、初代の同族をバット星人が育て、ウルトラマンジャックを倒すために勝負を挑みます。

力は初代より上ですが、バリアーやテレポートを使わずに戦い、火球を放つもののジャックのウルトラバリアーで防がれています。

2代目の能力としては、右手からゼットンナパームを発し、体への直接攻撃を弾き返す電撃を持っています。バット星人と有利な戦いを見せるも、ジャックのウルトラクロスでバット星人が倒され、残ったゼットンはウルトラハリケーンで空中に飛ばされ、スペシウム光線でやられました。

「ウルトラマンマックス」第13話に登場するゼットンは、こちらもゼットン星人が地球に送り込んだものです。片手でマックスを投げ飛ばし、強力なバリアーでマックスの光線技を防ぎ、その後あらわれたウルトラマンゼノンの攻撃も防いでいます。

マックスはゼノンからマックスギャラクシーを託され、それを使ったギャラクシーカノンでバリアーを破り、ゼットンを倒します。

ゼットンは他の作品でも様々な形で表現され、最初に登場したゼットンよりも強いタイプも登場しています。その他の作品でのゼットンで特長があるのは、「ウルトラマンパワード」に登場したゼットンではないでしょうか。

サイコバルタン星人が製造した怪獣として、背中には翼が生えていますが、劇中では飛行するシーンはありませんでした。

基地を襲撃した後にパワードと戦いますが、パワードの光線技を胸の吸収板で吸収し、強化して打ち返すといった初代に見られる攻撃手法を用います。

その前に送り込まれたドラコとの戦いで得たデータに基づいて調整されているため、パワードの攻撃パターンは解析されています。

しかし、パワードが基地の壁に反射させて放ったメガスペシウム光線を受けたとき、背中をパワードに向けたため、背中に同じ光線を受けて爆発しました。

人気が高い怪獣!時代とともに変わる古代怪獣ゴモラ

ウルトラマンシリーズでは様々な特長を持つ怪獣が登場しましたが、その中で現在でも人気がある怪獣の一体と数えられるのが、古代怪獣ゴモラです。

三日月型の巨大な角、長くて太い尻尾、鼻先にある第3の角、全身の分厚い皮が特長の、とても大きな怪獣です。尻尾はトカゲのものと同様に、切られても一定時間は動くことができるようになっています。シリーズにおいては敵とされることが多いですが、平成に入ってからは味方の怪獣になる事もあります。

「ウルトラマン」第26・27話に初めて登場したゴモラは、恐竜ゴモラザウルスの生き残りとして発見され、万博に展示される目的で発掘されるときに暴れだしました。

本来の力を発揮し、ウルトラマンを巨大な尻尾で叩きのめすほど圧倒し、スペシウム光線を発射される直前に地面へ逃亡しました。

後に大阪城周辺に出現し、ウルトラマンと対決するも、直前に科学特捜隊に尻尾を切断され、当初の強さを発揮できず角を折られ、スペシウム光線でとどめを刺されました。

「ウルトラマン80」第22話では、ゴモラⅡという独特の特長を持ったものが登場し、三日月型の角の下にもう2本下向きの角があるなど、初代とは別種で描かれています。

攻撃方法は腕から発するミサイルと拘束光輪、三日月型の角からビームと光弾を放ち、地底王国を壊滅後に地上に現れました。

80との対決では、多彩な光線技で80を苦しめるも、ジャイアントスウィングで地面にたたきつけられた後にサクシウム光線を受けて倒れ、地中に埋没されました。

平成になってもゴモラは登場し、「ウルトラマンマックス」第21話では、架空の国・フリドニアの珍獣として登場しました。

本来2メートルの大きさでしたが、犯罪組織の改造で巨大化、マックスに尻尾を切断されるも、尻尾が動き回りマックスを苦しめました。その後ゴモラはギャラクシーカノンで倒され、遺体はフリドニアに引き取られました。

「ウルトラマンメビウス」第42話に登場するゴモラは、宇宙同化獣ガディバと同化したもので、初代同様の突進能力と切られても動き回る尻尾でメビウスを苦しめました。

尻尾は切断され、残る肉体はメビウスバーニングブレイブに投げ飛ばされ、空中でメビウスの攻撃を受けて破壊されました。

それ以外のシリーズ作品でもゴモラは登場し、「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル」では主人公・レイの主力怪獣として登場し、味方の怪獣として描かれています。

「ウルトラ銀河伝説外伝」ではメカゴモラと戦っており、自身以上の能力を持つメカゴモラを相手に苦戦するも、ウルトラマンゼロの救援やレイの協力で勝利しました。

「ウルトラマンX」では、強化形態のEXゴモラになり、全身がとげとげしくなっており、かなり強い印象を与えています。電脳怪獣サイバーゴモラが登場し、青い鎧に覆われ、両腕に「G」の文字があしらわれ、サイバー超振動波を出します。自身のデータ体を実体化できるウルトラマンXにデータが転送され、彼にゴモラアーマーとして実体化されました。

ウルトラ戦士最大のライバル!宇宙忍者バルタン星人

ウルトラマンシリーズには、様々な怪獣や宇宙人が登場し、地球で大暴れをする印象があります。その中でも特に宇宙人は、あらゆる手を使って地球で悪事を働き、人々を混乱に陥れるとんでもない者が多いです。

シリーズの中でも特に印象的な宇宙人といえば、宇宙忍者バルタン星人ではないでしょうか。大きなはさみ状の両手を持ち、「フォッフォッフォッ」と発する独特の声が人気を博し、シリーズの中では欠かせない存在となっています。

地球を訪れた最初の目的は、故郷を失いさまよっていた時に、乗っていた宇宙人が故障したため、その修理のために地球に降り立ったことがきっかけで、侵略するようになりました。

シリーズ内で何度も登場してきたため、ウルトラマンの最大のライバルといわれるようになり、様々なタイプのバルタン星人が登場してきました。

初代バルタン星人は「ウルトラマン」第2話に登場し、前述のとおり宇宙船の故障がきっかけで地球に飛来し、地球の環境が気に入ったために侵略を開始しました。

宇宙忍者といわれるように、多彩な能力で科学特捜隊を圧倒し、両手のはさみからは赤色凍結光線と白色破壊光弾を放ちます。

2代目は「ウルトラマン」第16話に登場し、R惑星で生き延びていたものが復讐のためにウルトラマンに挑み、スペシウム光線を胸部の反射光で跳ね返し、八つ裂き光輪を光波バリヤーで防ぐなどの戦法をとりました。

3代目は「ウルトラマン」第33話に登場し、メフィラス星人の手によって威嚇の目的で東京・丸の内に出現するも、特に暴れまわることなく消えていきました。

「帰ってきたウルトラマン」第41話では、ウルトラマンに倒された父の復讐のため、バルタン星人Jr.(4代目)が登場しました。

建設中のビルを改造したビルガモを使い、MAT隊員らを監禁するもビルガモをジャックに倒され、その後巨大化すると「勝負はまだ一回の表だ」と言って飛び去るも、背後からスペシウム光線を撃たれ消滅しました。

5代目は「ウルトラマン80」第37話に登場し、その時のバルタン星人の容姿は、体はグレーで口周りは豚の鼻のようになっていました。

宇宙船でバルタン星の宇宙動物園に送る異星人を捕まえようと地球を飛来し、80と対決した時は瞬間移動や透明化で翻弄するも、宇宙船がUGMの迎撃に合うと形勢逆転し、80に投げられ宇宙船に激突して消滅しました。

6代目は「ウルトラマン80」第45話で、謀略による地球人の自壊を目指して取り組み、80との直接対決では攻撃により優位に立つも、80のウルトラスラッシュを受けて倒されました。

平成に入ってからもバルタン星人は登場し、例えば「ウルトラマンマックス」においては、タイニーバルタンという子供の星人や、地球人を敵視するダークバルタンが登場します。

タイニーバルタンはバルタン星人の中でも穏健派の存在で、ダークバルタンが地球侵略をたくらんでいることを伝えに訪れ、最終的にダークを改心させました。

その他の作品にもバルタン星人は登場し、「アンドロメロス」のメカバルタン、「ウルトラマンパワード」のサイコバルタン星人、劇場版「ウルトラマンコスモス」のベーシカルバージョンなど、様々なタイプのバルタン星人が見られます。

力を借りて戦う!新世代ヒーローウルトラマンオーブ

ウルトラマンシリーズはテレビ東京で展開されるようになり、シリーズ50周年になってからも新たなウルトラマンが登場しました。

テレビ東京では「ウルトラマン列伝(新ウルトラマン列伝)」が放送され、過去作品のエピソードを取り上げるだけでなく、オリジナル作品も同番組内で放送されました。

その一例として、「ウルトラマンギンガ」「ウルトラマンギンガS」「ウルトラマンX」があり、いずれも新たな世界観で個性的なウルトラ戦士が活躍しました。

同番組終了後は、単独のタイトルとして2016年7月から「ウルトラマンオーブ」が放送開始しました。主人公は防衛チームに属さず、風来坊として描かれ、クレナイ・ガイという人物がオーブに変身します。

遥か昔に現れた魔王獣が現代の世界に現れ、そこに現れたガイが歴代ウルトラ戦士の力を宿したカードを使い、フュージョンアップ(変身)して戦う物語です。

ウルトラマンオーブは、当初は本来の姿で戦っていましたが、歴代ウルトラ戦士の力を借りないと変身できないほど弱体化してしまいました。

変身方法は、オーブリングに歴代ウルトラ戦士の力を宿したカードを2枚通すことで、様々なタイプのオーブにフュージョンアップします。

変身後の姿は、胸にOの字のカラータイマーがあり、本来の姿を思わせる体の黒色、眼は青みがかかった白、額には縦長のクリスタルがあります。

番組内では力を借りて変身するタイプは4つあり、そのほかのタイプはアーケードゲームの「ウルトラマン フュージョンファイト!」で登場します。

ウルトラマンとウルトラマンティガの力を借りた姿は「スペシウムゼぺリオン」で、能力のバランスがとれた戦い方で、多彩な光線技を持っています。この時の必殺技はスぺリオン光線で、両腕をL字に広げてエネルギーをためてから、十字に組み直して放ちます。

ウルトラマンタロウとウルトラマンメビウスの力を借りた「バーンマイト」は、パワーに優れ、炎の力を生かした技を得意とし、頭部にはタロウを思わせるような角があります。ストビュームバーストやストビュームダイナマイトなど、炎を使う技を持ちます。

ウルトラマンジャックとウルトラマンゼロの力を借りた「ハリケーンスラッシュ」は、スピードに優れ、武器を使用した戦いが得意で、頭部にはゼロスラッガーのようなものがついています。オーブスラッガーランスという武器を使い、光線や相手に突き刺して爆破するなどの技を使います。

ゾフィーとウルトラマンベリアルの力を借りた「サンダーブレスター」は、荒々しい戦い方をし、姿はベリアルのような吊り上った眼や筋肉、ゾフィーのウルトラブレスター(体についている突起)が肩についています。ゼットシウム光線を使い、光と闇の力を生かして相手を撃破します。

そしてオーブ本来の姿は「オーブオリジン」といい、自身の力で変身できるようになったもので、火・水・土・風の属性の力を宿した聖剣・オーブカリバーを使い、力を解き放ちます。オーブカリバーからは、オーブスプリームカリバーなどの必殺光線を放つことができます。

昭和シリーズの続編!若きヒーローウルトラマンメビウス

シリーズ誕生40周年を記念して作られた作品で、昭和の「ウルトラQ」から「ウルトラマン80」までの続編として、「ウルトラマンメビウス」が放送されました。

80が地球を去ってから25年間、怪獣や宇宙人が現れなかった世界が描かれています。昭和のウルトラ戦士や怪獣・宇宙人が登場するだけでなく、過去の名セリフを引用するなどといった、昭和シリーズとのつながりを明示しているシーンもあります。

それらの要素のほかに、デザインの変わるメビウスのパワーアップや青いウルトラマンの登場など、平成シリーズの要素も含まれた作品になっています。

シリーズ初の展開として、中盤にウルトラマンの正体が周囲の人物に知られる場面が描かれ、それまでタブーだったところを明確に描かれています。

ウルトラマンメビウスは宇宙警備隊のルーキーとして登場し、彼の人間態であるヒビノ・ミライと防衛チーム「CREW GUYS」の成長が本作の見所です。

主人公のウルトラマンメビウスは、ウルトラの父からの命を受けて地球に降り立った宇宙警備隊員で、ウルトラマンタロウを師と仰ぐ戦士です。

ルーキーということもあり、当初は戦い方に未熟なところがあったが、戦いを通して成長し、途中で正体を知られてからもGUYSとともに戦ってきました。最終回でエンペラ星人を倒した後、ウルトラ兄弟の一員になりました。

変身アイテムはメビウスブレスで、ウルトラの父から授けられた赤いアイテムで、中央のクリスタルサークルを回転させることでメビウスに変身します。

必殺技のメビュームシュートは、メビウスブレスのエネルギーを開放し、両手を十字に組んで発射します。また、メビウスブレスからはメビュームブレードという光の剣を出すこともでき、接近戦で多用することが多いです。

この作品にはもう1人の青いウルトラマンも登場し、ウルトラマンヒカリという戦士です。GUYS前隊長のセリザワ・カズヤが変身し、ナイトブレスとナイトブレードを使って変身します。

M78星雲出身の青いウルトラマンで、青い種族の設定は昭和シリーズにもありましたが、実際に登場したのはヒカリが初めてです。

最初は「ハンターナイト ツルギ」として鎧をまとった姿で現れ、ボガールを倒すことに力を入れていましたが、目的を果たした後は力尽きてしまいました。

その後ウルトラの母の力によって復活し、本来のヒカリの姿として戦い、中盤でメビウスにナイトブレスを託して地球を去りました。ヒカリもメビウス同様、ナイトブレスから光線技・ナイトシュートや光の剣・ナイトビームブレードを使うことができます。

メビウスはヒカリなどからの力を得てパワーアップすることができ、メビウスブレスとナイトブレスを掲げることで、メビウスブレイブへとなります。

GUYSのメンバーからの思いをエネルギーにかえて変身することで、「燃える勇者」としてメビウスバーニングブレイブへとなります。

メビウスとヒカリ、そしてGUYSのメンバーが融合すれば、メビウスフェニックスブレイブへとなり、必殺技のメビュームナイトシュートは最大の威力を誇ります。

また、劇場版ではウルトラ6兄弟との融合もしており、その姿はメビウスインフィニティーとなり、劇場版の怪獣・Uキラーザウルスを倒しています。

原点回帰がテーマ!最強戦士ウルトラマンマックス

前作の「ウルトラマンネクサス」では、シリアスな世界観から視聴率などが振るいませんでした。それとは対照的に原点回帰を目指して放送されたのが、「ウルトラマンマックス」なのです。

テレビでは昭和のシリーズ以来のM78星雲出身のウルトラ戦士で、世界観こそは昭和のシリーズとはつながっていません。

ティガから続くタイプチェンジ能力はなく、派手な変身プロセスが魅力で、装着した変身アイテムは変身後も必殺技を使うためのアイテムとして使われています。

子供だけでなく親子で楽しんでもらおうと、かつて昭和シリーズに出演した俳優がゲスト出演したり、バルタン星人やゼットンなどの「ウルトラマン」「ウルトラセブン」に登場した怪獣も登場したりします。

世界各地に異常災害が発生して怪獣が出現するようになり、それに立ち向かうチームDASHと青年トウマ・カイト、ウルトラマンマックスの活躍を描いた作品です。

災害ボランティアを勤めていたカイトが負傷した隊員に代わり戦闘機に乗り怪獣に立ち向かった際、戦闘機が怪獣の攻撃を受けて操縦不能になります。

そのときに赤く光る玉が飛来してカイトを救うのですが。その正体は地球文明を監視するためにM78星雲からやってきたマックスでした。

カイトと一心同体となって戦い、変身するためのアイテム・マックススパークを与え、いざというときに変身できるようにしました。

ウルトラマンマックスは地球の文明を監視するためにやってきた戦士ですが、後の作品によっては光の国の出身とされたり、M78星雲のどこかからやってきたとされたりしています。

変身アイテムとして金と銀の色彩が施されたマックススパークがカイトに与えられ、マックスの左腕にも装着されており、光線技マクシウムカノンを放つためのアイテムとして使われます。マクシウムカノンは両腕を逆L字型に組み、左腕のマックススパークから7色に光り輝く光線を放ちます。

頭部にはブーメラン・マクシウムソードが角飾りとして取り付けられ、セブンのアイスラッガーのように念力で自由自在に操ることができます。

決め技としてマクシウムソードを使うことがあり、手に持って斬りつけるソードフラッシュ、複数に分裂させられる分身シュートを使います。

番組は全39話制作され、そのうち第13・39話に登場し、マックスを支えたウルトラマンゼノンという戦士も登場します。

マックスがゼットンと戦っているときに現れ、マックスにマックスギャラクシーを授け、最終回ではM78星雲に帰るマックスを迎えにきました。

与えられたマックスギャラクシーは空中から召還して装着し、右腕に装着して使用し、体力の消耗が激しいために毎回は使用できません。

この武器からはギャラクシーカノンという光線を出すことができ、マクシウムカノンが通じない敵に対して使用することがあります。

またギャラクシーソードという光の剣を使うこともでき、マクシウムソード以上の切れ味があり、敵への攻撃や敵の光弾を振り払うことができます。

新たな概念で生まれた!絆の戦士ウルトラマンネクサス

ウルトラマンの概念を一新する目的から、「ULTRA N PROJECT」が始動し、映画や雑誌、テレビ番組で作品が公開されました。そのうちの1つが「ウルトラマンネクサス」であり、制作局はMBSからCBCにかわり、TBS系列で放送されました。

プロジェクトとしては、同番組と映画「ULTRAMAN」、雑誌記事などで展開された「ウルトラマンノア」があり、それぞれ同じ世界観であり、番組は映画の5年後の世界を描いています。

作中ではウルトラマンに変身できるデュナミスト(適能者)が複数登場し、ストーリーが進むにつれてデュナミストが移り変わります。

名前の「ネクサス」は「絆」を意味し、ウルトラマンの力が次代へ伝えられることを表しています。主人公は防衛チームの隊員ですが、最終回でデュナミストになるまではごく普通の人間として戦っています。

変身するにはアイテムが与えられ、デュナミストは2人目までは防衛チームに所属していなかったので、そのアイテムが武器の代わりになりました。

対象年齢層が上がった作品でもあったため、内容はハードかつシリアスなものになり、視聴率や関連商品の売上ではかなり苦戦しました。

ウルトラマンネクサスは、デュナミストと一体化することで力と肉体を得て、劇中では「ウルトラマン」もしくは「光の巨人」と呼ばれていました。

デュナミストは番組内では元新聞社カメラマンの姫矢准、遊園地のアルバイト・千樹憐、防衛チーム・ナイトレイダーの西条凪副隊長、そして主人公の弧門一輝へと受け継がれます。

ネクサスの胸部にはエナジーコアと呼ばれるエネルギーの残量を示すものがあり、フォームチェンジ(変身)するとコアゲージ(カラータイマー)が出現し、メタフィールドの展開時間制限を示します。第1形態は銀を基調としたアンファンスで、フォームチェンジで赤や青を基調とした第2形態のジュネッスになります。

映画に登場する「ウルトラマン・ザ・ネクスト」とウルトラマンノアとは同一の存在であり、その証拠としてエナジーコアがあります。デュナミストはエボルトラスターというアイテムを使って変身し、鞘から抜くことで光に包まれて変身できます。

デュナミストが最初に変身するスタイルはアンファンスとよばれ、銀色に輝く姿で両腕に備わったアームドネクサスで、敵を切り裂いたり攻撃を受け止めたりすることができます。

光線技にはクロスレイ・シュトロームという両腕を十字に組む光線で、ジュネッスになってからも使用可能で、ビーストを倒す能力を持ちます。

アンファンスから二段変身する姿はジュネッスとよばれ、姫矢が変身する赤や黒を基調としたジュネッスは力強く堅実な戦い方をします。戦闘用不連続時空間・メタフィールドを作り、展開するにはフェーズシフトウェーブという光線技を使います。

千樹が変身するジュネッスブルーは青い体色の姿で、俊敏な動きを見せる戦い方をし、アローレイ・シュトロームという光の矢を放つ光線技を使います。

最終形態はウルトラマンノアで、最終回で登場した姿で、弧門が変身する姿です。宿敵ダークザギとの戦いでは、ライトニング・ノアなどの光線技を使って倒しました。

強さと優しさを兼ね備える!ウルトラマンコスモス

21世紀に入ってからは、新たなスタイルで描かれたウルトラマンが登場しました。2001年に放送された「ウルトラマンコスモス」は、シリーズ35周年と円谷英二氏の生誕100周年を記念して作られた作品です。

テレビでの放送だけでなく、放送中または放送終了後に映画版が3作品つくられ、メディアミックス戦略がとられました。

キャッチコピーは「強さとやさしさを兼ね備えたウルトラマン」で、この通り彼は他のウルトラマンとは一風変わった戦い方をするのです。

作品の世界観としては怪獣保護をテーマにしており、主人公の春野ムサシの葛藤や宿敵・カオスヘッダーとの戦いを中心に描かれています。登場するウルトラマンコスモスはムサシと一体化して戦い、輝石が変化したコスモプラックを使って変身します。

コスモスの基本形態は、青を基調としたルナモードで、「優しさ」「慈愛」を体現する防御力・持久力に優れたモードです。

戦い方は太極拳のような動きで、相手を攻撃せずに敵の攻撃を受け流し、こぶしを握らず平手で怪獣を相手にするものです。

邪悪な敵と戦うときは、ルナモードからコロナモードへチェンジして、体の色が赤くなり、「強さ」を体現した戦い方を見せます。

最初は2つのモードで戦ってきましたが、カオスヘッダー・メビュートに敗れた際に光を失い、ムサシの「勇気」と金環日食の光で復活し、エクリプスモードにチェンジできるようになりました。

このモードはルナモード・コロナモードの両方の力を併せ持ち、「優しさ」と「強さ」と「勇気」を体現した姿になります。ただし、ルナモードからコロナモードを経てからチェンジしなければならないので、活動時間は約1分になります。

カオスダークネスとの最終対決では、ムサシが「カオスヘッダーも救いたい」という思いから、奇跡の輝くルナモード(ミラクルナモード)になったことがあります。

テレビ放送時は以上のモードが登場しましたが、映画版になるとスペースコロナモードとフューチャーモードも登場します。

スペースコロナモードは宇宙での活動スタイルで、スピード技に優れ、瞬間移動など気を駆使した超能力を生かせるスタイルです。

フューチャーモードは光量子空間に閉じ込められていたムサシが仲間たちの希望の心で復活した姿で、「優しさ」「強さ」「勇気」に「希望」を体現した最強のモードです。

映画版ではもう1人のウルトラマンであるウルトラマンジャスティスと対決・共闘しており、その際に2人が合体して「ウルトラマンレジェンド」という戦士にもなりました。

主要な光線技には、ルナモードではフルムーンレクトという光線技があり、凶暴化した相手の興奮抑制を目的に使われ、攻撃技ではありません。

コロナモードではブレージングウェーブやネイバスター光線が使用され、ブレージングウェーブは両手から超高熱火炎の圧殺波動を放ちます。

ネイバスター光線は両手に宇宙エネルギーを集中させて、L字型に腕を組んで放つ必殺光線で、多くの敵に対して使用しています。

エクリプスモードではコズミューム光線があり、「優しさ」「強さ」の両方を併せ持つ万能光線です。カオスヘッダーを倒すときに使う光線なので、カオス怪獣の中にいるカオスヘッダーだけを倒すこともできます。

地球が生んだ戦士!大地の力ウルトラマンガイア

ティガやダイナとならず平成3部作の作品であり、20世紀に制作された最後のテレビシリーズでもある作品です。世界観がつながっていた以前の2作品とは異なる世界観で描かれ、時代設定を放送時とほぼ同じの時代背景にし、科学考証や人間関係といったリアリティを重視した演出がなされています。

また、この作品にはライバル的存在のウルトラマンアグルも登場し、ウルトラマンガイアとの対立または共闘も作品の特長で、アグルもガイアと並ぶ人気を博しました。演出の中でも、ガイアの着地シーンは作品の代表的な場面であり、土煙をあげて着地するところは迫力があります。

ウルトラマンガイアは、高山我夢が大地から受けた赤い光によって変身する、赤い光の巨人です。赤い光を収納するため、自ら作ったエスプレンダーにその光を収納し、変身するときに使います。

ティガやダイナのように、最初からタイプチェンジができず、強化していくたびに体の色が追加される方式になっています。

ガイアの技には光を使うものが多く、フォトンエッジやクァンタムストリームがその代表的な技になります。フォトンエッジは、エネルギーをためて頭から鞭のようにしならせて、光の刃を放つ必殺技です。クァンタムストリームは、腕をT字型に組んでエネルギーをため、L字型に腕を組み直して放つ光線技です。

ガイアは後に、アグルに変身する藤宮博也から青い光を得て、ガイアV2へとバージョンアップしました。V2になってからは従来のガイアの技のほかに、アグルの技も使えるようになりました。

前述の2つの光線技は従来通り使用できしますが、威力は以前の2倍になっています。V2から自身の力とアグルの力を最大限に引き出せる、最強形態のスプリームバージョン(SV)へとタイプチェンジができるようになりました。SVの必殺技はフォトンストリームで、合掌した右手を下にずらして発射する、ガイア最強の光線技です。

もう1人のウルトラマンである、ウルトラマンアグルは、藤宮が未確認粒子観測センサーの実験中に出会った海の青い巨人です。

アグレイダーというブレスレットを用いて変身し、青い光をガイアに託してからも持ち続けていました。一時は戦意を喪失するも、Xサバーガとの戦いで苦戦したガイアを見て援護できなかった自分に憤りを感じ、後に青い光が再び現れ、変身できるようになりました。

必殺技にはフォトンクラッシャーやリキデイターがあり、いずれもガイアの2つの光線技と同等の威力を持ちます。また、アグルブレードという光の剣を使って戦うこともありました。

戦う誇りを取り戻した藤宮は、再び変身する能力を手に入れ、今度はアグルV2へと進化しました。以前のバージョンと比べると、体のデザインがかなり変わっています。

V2の技には、アグルストリームという光線技があり、全身のエネルギーを右腕に集中させて発射する最大の光線技で、ガイアのフォトンストリームと同等の威力があります。

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