ウルトラマンシリーズは放送50周年
1966年にシリーズが開始されて以降、今でも多くの人々に親しまれ、人気が高いヒーローこそが、今回取り上げるウルトラマンなのです。
正確に言えば、同年1月から放送開始した「ウルトラQ」からはじまり、同年7月に初めてウルトラマンが登場しました。
TBSで放送されてから、制作するテレビ局が変わっても、現在までシリーズ作品はつくられ、新たなウルトラ戦士も登場しています。
2013年には、「最も派生テレビシリーズが作られたテレビ番組」としてギネス記録に認定され、2015年に記録更新しています。
シリーズの特長としては、ウルトラマンの故郷であるM78星雲・光の国で生まれた戦士が活躍するもの、それとは別に異なる世界観で活躍するものがあります。
昭和に放送されたほとんどのシリーズは前者、平成シリーズでは後者が主流になっています。
テレビ番組のみならず、海外で作品がつくられたり、映画やビデオ作品がつくられたりと、全体を通して様々な表現・世界観が生み出されています。
テレビシリーズの概要
まず昭和のテレビシリーズを見てみると、放送された作品は大きく第1~3期に分けられます。
まず第1期は、「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」で、TBSではこれらを「空想特撮シリーズ」と銘打って放送していました。
1971年以降は特撮ブームが起こり、「帰ってきたウルトラマン」をはじめとする第2期シリーズが放送されました。
第2期では、「帰マン」をはじめ、「エース」「タロウ」「レオ」がつくられ、この時期にウルトラ兄弟に見られるようなファミリー設定が生まれました。
「レオ」の放送が終了してからは作品が制作されませんでしたが、書籍などによるブームの再燃により、1979年から第3期がはじまりました。
第3期では、初のアニメ作品である「ザ☆ウルトラマン」、ハイレベルな特撮技術で制作された「ウルトラマン80」が放送されました。
テレビシリーズは1996年に、平成ウルトラシリーズとして新たに放送されるようになり、制作はTBSの系列局であるMBSが担当しました。
平成第1期はいわゆる「平成3部作」といわれ、「ティガ」「ダイナ」「ガイア」が放送され、新たな世界観が人気を博し、映画にもなりました。
2001年から平成第2期が始まり、「コスモス」はMBSで制作され、「ネクサス」「マックス」「メビウス」は同系列のCBCが制作しました。
それ以降は短期作品がつくられ、2011年からはテレビ東京系列にて、「ウルトラマン列伝」が放送されました。
この番組では過去作品から選ばれたエピソードや総集編が主に放送されましたが、オリジナル作品も放送されました。
「列伝」の放送終了後、同じテレビ東京系列で2016年7月から「ウルトラマンオーブ」が放送されています。
2016年でシリーズは50周年になりましたが、今後も新たなストーリーが生まれ、進化し続けていくことは間違いないでしょう。