ウルトラマンの概念を一新する目的から、「ULTRA N PROJECT」が始動し、映画や雑誌、テレビ番組で作品が公開されました。そのうちの1つが「ウルトラマンネクサス」であり、制作局はMBSからCBCにかわり、TBS系列で放送されました。

プロジェクトとしては、同番組と映画「ULTRAMAN」、雑誌記事などで展開された「ウルトラマンノア」があり、それぞれ同じ世界観であり、番組は映画の5年後の世界を描いています。

作中ではウルトラマンに変身できるデュナミスト(適能者)が複数登場し、ストーリーが進むにつれてデュナミストが移り変わります。

名前の「ネクサス」は「絆」を意味し、ウルトラマンの力が次代へ伝えられることを表しています。主人公は防衛チームの隊員ですが、最終回でデュナミストになるまではごく普通の人間として戦っています。

変身するにはアイテムが与えられ、デュナミストは2人目までは防衛チームに所属していなかったので、そのアイテムが武器の代わりになりました。

対象年齢層が上がった作品でもあったため、内容はハードかつシリアスなものになり、視聴率や関連商品の売上ではかなり苦戦しました。

ウルトラマンネクサスは、デュナミストと一体化することで力と肉体を得て、劇中では「ウルトラマン」もしくは「光の巨人」と呼ばれていました。

デュナミストは番組内では元新聞社カメラマンの姫矢准、遊園地のアルバイト・千樹憐、防衛チーム・ナイトレイダーの西条凪副隊長、そして主人公の弧門一輝へと受け継がれます。

ネクサスの胸部にはエナジーコアと呼ばれるエネルギーの残量を示すものがあり、フォームチェンジ(変身)するとコアゲージ(カラータイマー)が出現し、メタフィールドの展開時間制限を示します。第1形態は銀を基調としたアンファンスで、フォームチェンジで赤や青を基調とした第2形態のジュネッスになります。

映画に登場する「ウルトラマン・ザ・ネクスト」とウルトラマンノアとは同一の存在であり、その証拠としてエナジーコアがあります。デュナミストはエボルトラスターというアイテムを使って変身し、鞘から抜くことで光に包まれて変身できます。

デュナミストが最初に変身するスタイルはアンファンスとよばれ、銀色に輝く姿で両腕に備わったアームドネクサスで、敵を切り裂いたり攻撃を受け止めたりすることができます。

光線技にはクロスレイ・シュトロームという両腕を十字に組む光線で、ジュネッスになってからも使用可能で、ビーストを倒す能力を持ちます。

アンファンスから二段変身する姿はジュネッスとよばれ、姫矢が変身する赤や黒を基調としたジュネッスは力強く堅実な戦い方をします。戦闘用不連続時空間・メタフィールドを作り、展開するにはフェーズシフトウェーブという光線技を使います。

千樹が変身するジュネッスブルーは青い体色の姿で、俊敏な動きを見せる戦い方をし、アローレイ・シュトロームという光の矢を放つ光線技を使います。

最終形態はウルトラマンノアで、最終回で登場した姿で、弧門が変身する姿です。宿敵ダークザギとの戦いでは、ライトニング・ノアなどの光線技を使って倒しました。