シリーズ誕生40周年を記念して作られた作品で、昭和の「ウルトラQ」から「ウルトラマン80」までの続編として、「ウルトラマンメビウス」が放送されました。

80が地球を去ってから25年間、怪獣や宇宙人が現れなかった世界が描かれています。昭和のウルトラ戦士や怪獣・宇宙人が登場するだけでなく、過去の名セリフを引用するなどといった、昭和シリーズとのつながりを明示しているシーンもあります。

それらの要素のほかに、デザインの変わるメビウスのパワーアップや青いウルトラマンの登場など、平成シリーズの要素も含まれた作品になっています。

シリーズ初の展開として、中盤にウルトラマンの正体が周囲の人物に知られる場面が描かれ、それまでタブーだったところを明確に描かれています。

ウルトラマンメビウスは宇宙警備隊のルーキーとして登場し、彼の人間態であるヒビノ・ミライと防衛チーム「CREW GUYS」の成長が本作の見所です。

主人公のウルトラマンメビウスは、ウルトラの父からの命を受けて地球に降り立った宇宙警備隊員で、ウルトラマンタロウを師と仰ぐ戦士です。

ルーキーということもあり、当初は戦い方に未熟なところがあったが、戦いを通して成長し、途中で正体を知られてからもGUYSとともに戦ってきました。最終回でエンペラ星人を倒した後、ウルトラ兄弟の一員になりました。

変身アイテムはメビウスブレスで、ウルトラの父から授けられた赤いアイテムで、中央のクリスタルサークルを回転させることでメビウスに変身します。

必殺技のメビュームシュートは、メビウスブレスのエネルギーを開放し、両手を十字に組んで発射します。また、メビウスブレスからはメビュームブレードという光の剣を出すこともでき、接近戦で多用することが多いです。

この作品にはもう1人の青いウルトラマンも登場し、ウルトラマンヒカリという戦士です。GUYS前隊長のセリザワ・カズヤが変身し、ナイトブレスとナイトブレードを使って変身します。

M78星雲出身の青いウルトラマンで、青い種族の設定は昭和シリーズにもありましたが、実際に登場したのはヒカリが初めてです。

最初は「ハンターナイト ツルギ」として鎧をまとった姿で現れ、ボガールを倒すことに力を入れていましたが、目的を果たした後は力尽きてしまいました。

その後ウルトラの母の力によって復活し、本来のヒカリの姿として戦い、中盤でメビウスにナイトブレスを託して地球を去りました。ヒカリもメビウス同様、ナイトブレスから光線技・ナイトシュートや光の剣・ナイトビームブレードを使うことができます。

メビウスはヒカリなどからの力を得てパワーアップすることができ、メビウスブレスとナイトブレスを掲げることで、メビウスブレイブへとなります。

GUYSのメンバーからの思いをエネルギーにかえて変身することで、「燃える勇者」としてメビウスバーニングブレイブへとなります。

メビウスとヒカリ、そしてGUYSのメンバーが融合すれば、メビウスフェニックスブレイブへとなり、必殺技のメビュームナイトシュートは最大の威力を誇ります。

また、劇場版ではウルトラ6兄弟との融合もしており、その姿はメビウスインフィニティーとなり、劇場版の怪獣・Uキラーザウルスを倒しています。