第2期ウルトラマンシリーズの最終作として制作されたのが、「ウルトラマンレオ」です。それまでのシリーズ作品と同じフォーマットを踏襲していますが、作風は大きく変化しており、当時の空手・カンフー映画の影響を受けています。

レオは光線技よりも格闘技を用いて戦うシーンが描かれ、アクション要素を前面に出した作品になっています。レオの故郷はこれまでのウルトラ戦士と異なる獅子座L77星の出身で、その故郷はマグマ星人の侵略で滅ぼされています。

レオは地球にのがれ、おおとりゲンという地球人としてスポーツセンターの指導員として生活しています。タロウの後任としてセブンが再び地球を守ることになり、セブン=モロボシ・ダンが隊長を務める宇宙パトロール隊MACを結成します。

そんな時にマグマ星人が双子怪獣を引き連れて地球に侵攻し、立ち向かったセブンは右脚を折られ、変身能力を失いました。

ダンの代わりにゲンがMACに入隊し、ウルトラマンレオとして地球を守ることになりました。ゲンはダンからの特訓を受けて日々成長し、怪獣や宇宙人と対決して、徐々に強くなっていきます。番組としては、視聴率の低迷や製作費の高騰などにより、路線変更を余儀なくされることになりました。

ウルトラマンレオは宇宙拳法の達人であり、弟のアストラや故郷で飼っていたペットの怪獣ロンがいます。カラータイマーを身につけていますが、他のウルトラ戦士と比べて2分40秒と、活動時間が短くなっています。

変身方法はゲンが左手に装着しているレオリングを使い、こぶしを突き上げて「レオー!」と叫びながら変身します。

レオは拳法の達人ということもあり、技の1つでもあるレオキックを使う頻度は高く、時には必殺技としても使われます。足にエネルギーを集中させるため、蹴るときには足が赤く光り、それを食らった敵は大きなダメージを受けます。

キックの方法には様々なものがあり、双子怪獣を倒したときにはきりもみキックを使用し、2匹の怪獣の首を切断しました。

レオは格闘技をよく使うイメージが強いですが、もちろん光線技も使用することができます。主な光線技にエネルギー光球があり、使用頻度が高く、光球を投げつけられた敵は大きなダメージを食らうので、最大の威力を発揮します。

シューティングビームも彼の光線技としてよく知られており、片手または両手で光線を撃つことができます。この光線技は惑星を破壊することもでき、最終回では地球に近づいてきたブラックスターを破壊しました。アストラが登場した時は、2人の手を合わせることでウルトラダブルクラッシャーという光線技を使います。

レオは武器を持っており、最初から身につけていたレオブレスレットはレオスパークとして相手に投げつけたり、時には注射器に変形させたりしていました。

もう一つの武器はウルトラマンキングから授かったウルトラマントで、途中からアームブレスレットとして身につけています。

このマントは攻撃を防ぐときに使えるだけでなく、様々な武器に変形させて使うこともできます。レオブレラという傘に変形させ、プレッシャーの念力を防いで、相手を窮地に追い込みました。